Wii-u覚え書き: Nintendo Direct Pre E3

本日E3前夜祭としてNintendo Directの配信が行われ、Wii Uのコンセプトに関する話が公開されました
詳しい話はE3本番までおあずけですが、コントローラーやNintendoの新たなオンライン戦略の一端が紹介されています。

詳しくは公式の動画を見ていただくとして、Wii Uはハード自体が繋がることを目的としたコンセプトになっていると感じました。そのためのアイディアとして出てきたのがPad型コントローラであり2画面ということだと思います。これを機にゲーム機もいよいよ完全なマルチタスクの時代に入っていきそうです。そして日本においてはソーシャルという言葉の意味が本来の姿を取り戻すきっかけになるかもしれません。

動画
http://www.nintendo.co.jp/nintendo_direct_pre_e3_2012/jp/index.html

・WiiUのコントローラーの呼び名は「Wii U GamePad」
古くはファミコンのコントローラーがGamePadと呼ばれ、今回Wii Uコントローラーがファミコンと同じようにゲームのために開発されたコントローラーであること、そして見た目がPAD状であることの両方を表す名前を付けた。

・去年の初出のコントローラーから開発者からの様々な意見を反映しいくつかの変更を行った

　　・アナログ入力をスライドパッドからアナログスティックに変更。押し込み操作も可能

　　・裏面にグリップを追加

　　・ボタンのレイアウトのチューニング

　　・NFCリーダー・ライター

　　・TVコントロール：Wii Uゲームパッド単体でゲームの起動だけでなく、TVのチャンネル変更や入力切替もできる。
　　　　　　　　　　　　据え置きゲーム機について回るTVを起動する手間を減らす

　　・モーションセンサー・ジャイロセンサー搭載

　　・2画面あることによりTVと手元のモニタとの連動や、TVに依存しないプレイ環境を作ることができる。手元の画面ではWii U本体で生成された最高のグラフィックを遅延なしで手元のコントローラーに表示することができ、現在の携帯型ゲーム機では実現不可能な最高のグラフィックでそのまま遊ぶことができる。

　　・従来のコントローラーが持つ入力手段はすべて備えている。Wiiリモコンやヌンチャクなども使うことができる

　　・また、マルチプラットフォームのソフトをTV中心で楽しむ方のために、Wii U Proコントローラーも用意(ワイヤレス)

オンライン関係

　　・Wiiはリビングルームにいる家族や友達を繋げるマシンとして成功した。Wii Uでは同じリビングルームにいる人だけでなく、Wii Uゲームパッドを通じて他のリビングルームにいる人たちと遊ぶために機能を飛躍的に充実させる。そのためのコンセプトPVがこちら

・Wii Uメニューが起動したときに表示される画面には下のようにソフトタイトル周辺に実際にそのソフトを遊んでいる人たちのMiiが表示され実際にその人たちが書いて投稿したコメントが表示される。
起動メニューでは、ゲームパッド側では自分の持っているアプリやソフトのアイコンが並ぶが、TV画面ではその人が持っていないソフトも含め、今世の中で多くの人が遊んでいるソフトが表示され、そのまわりにそれを楽しんでいる人達のMiiが出てきてそのコメントを読むことができる。これからは、世の中ででどんなソフトが多く遊ばれているのかをすぐに知ることができる。
TVとゲームパッドの画面は入れ替えることもできる。

これらのことを実現するために世界中のMiiをつなぐ場としてMiiversというシステムを組み込んだ。
Miiversはユーザー同士の共感のコミュニケーションを促進するために設計された、これからのニンテンドーのネットワークにおいて重要な柱となるネットワークサービス。

Miiversではテキストでのコミュニケーションが行え、タッチスクリーンを使うことで快適なテキスト入力が行える。
そして同時に、手元に画面があることでテキストを読むことにも適している。

また、テキストのほかに手書きメモやMiiの表情ボタンなど、テキスト以外のコミュニケーションをとることも重視

コンセプト映像の中では紹介できなかったが、ゲーム中断時のスクリーンショットを投稿できるようにもなる。またこの場合いわゆるネタバレが一つの問題になるが、その対策も準備している。

Miiversはシステムに統合されているのですべてのWii U用ゲームは特別なプログラムをしなくてもHOMEメニューを介して、ゲームの途中でゲームを終了することなくMiiversを呼び出すことができ、用事が終われば元のシーンに戻ることができる。
さらにソフト側で特別なプログラムをすればHOMEメニューを介することなくゲーム内で直接Miiversの機能を使うことができ、ゲームそのものを共感の場に繋ぐことができる。

Miiversとゲームパッドを通してTV画面の邪魔をすることなくリビングとリビングとつなぐ窓(Social Window)が構築される

Wii Uはこのソーシャルウィンドウをとおして世界中のリビングルームをつなげるマシーンを目指す

WiiはリビングルームのTVの前を体を動かす遊び場に変えた

Wii Uでは時空を超えてリビングルームを繋げたWii Universを生み出す。時空を超えてとは単に離れた人とという意味でなく、遊ぶ時間が同じでなくても時間を超えMiiUniversを使って楽しむことができるという意味。オンラインの協力や対戦はもちろんのこと、オンライン用のソフトでなくてもすべてのゲームがMiiversと連携できリビングルームを時空を超えて繋げることができる。